The road to muscle

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糖尿病のリスクを軽減させる運動とは?

筋力を高めることは2型糖尿病の予防に役立つかもしれない、という新しい研究が2019年3月11日に発表されました。(HealthDay News)

 

アイオワ州立大学の運動学准教授であるDuck-chul Leeは「中程度の筋力トレーニングであっても、2型糖尿病を予防するのを促進する」ということです。

 

今回の研究では、喫煙、飲酒、肥満、高血圧などの問題にかかわらず、中等度の筋力トレーニングが2型糖尿病のリスクを32%低下させることを発見しました。

 

また、糖尿病リスクの減少は心肺機能のトレーニングとは無関係であった、との所見が示しています。

 

その一方で、より高いレベルの筋力トレーニングは糖尿病に対するリスクのさらなる減少を引き起こさなかったとも報告されています。つまり、トレーニングをすればするほどリスクが軽減するわけではなくある一定のラインで頭打ちになるのです。そのため、リスクを最大限減らすことができる最適なトレーニング量を見つけることが大切になります。

 

しかし、標準化された筋力トレーニングの測定法はなく、理想的な量の筋力トレーニングを推奨することは難しいとされています。

 

Lee氏も学内ニュースの中で「当然のことながら、ウェイトトレーニングをする頻度や必要な筋肉量を知りたいと思うでしょうが、それほど単純ではありません。握力やベンチプレスなど、筋力を測定するいくつかの方法があります。しかし、筋力トレーニングの適切な量を標準化するにはさらに多くの研究が必要です。」と述べています。 

 

 

アイオワ州の運動学のポスドク研究者であるAngelique Brellenthin氏は「筋トレを始めるために、ジムに登録したりや高価なアイテムを用意する必要はありません。なぜならば、筋力トレーニングを奨励しているが、それは単純なものでよいからです。スクワット、体幹レーニング、またはランジなどの筋力トレーニンでリスクを軽減することは可能です。より筋肉をつけたい場合は、フリーウェイトまたはウェイトマシンを使用するのもよい方法です」

 

 

米国疾病管理予防センターによると、3000万人のアメリカ人が糖尿病にかかっています。その中でも、圧倒的多数が2型糖尿病に苦しんでいるとされています。その多くは太り過ぎや座り仕事が原因ですが、簡単な筋力トレーニングによってそれを予防することができるとしています。